ウフル社員が体感したDreamforce 2025
AIが「同僚」になる未来を実感した3日間


2025年10月14日から16日にかけて、サンフランシスコでSalesforce主催の年次カンファレンス「Dreamforce 2025」が開催されました。
世界中から約5万人が集まるこのイベントに、ウフルからも8名が現地参加。
AIが人と共に働く「エージェント時代」の到来を感じながら、ビジネスの最前線で確実に変わっていく未来を直接体感してきました。
今回は、会場の熱気とともに、現地で触れた最新トレンドや社員それぞれの視点からのハイライトをお届けします。
Dreamforce 2025の初日、メインステージに立ったマーク・ベニオフCEOが最初に語ったのは、AIと私たち人間のこれからの関係についてでした。
ベニオフ氏は「AIは人間を置き換えるものではなく、むしろ私たちの隣で働く新しい同僚になる」として、AIを単なるツールや脅威としてではなく、共に成果を生み出すパートナーとして捉えることが大切だと強調しました。
「AIは感情を持たない。だからこそ、人間がもつ共感力や想像力がより価値を持つんだ」と語り、AIと人が手を取り合ってカスタマーサクセスを実現する時代の幕開けを宣言しました。

今回のキーノートで繰り返し登場したキーワードが「Agentic Enterprise」です。
これは、AIを後付けするのではなく、会社そのものをAIエージェントを中心に再設計するという考え方です。
AIが人の代わりに考えるのではなく、AIが社員一人ひとりと協力しながら、社内にある膨大なデータを理解し、行動する「同僚」のような存在になる。
つまり、人とAIが一体となって動く新しい企業のあり方、それがAgentic Enterpriseです。
Salesforceはこの構想を通して「AIが企業の中に仲間として自然に溶け込む未来」を描き、これは単なるテクノロジーの話ではなく、働く人の在り方そのものが変わるんだと、そんな未来がもう来ているんだ、と強調しました。

この構想の中心にあるのが、Salesforceの新しいAIプラットフォーム「Agentforce 360」。
これまでのようにアプリやプロダクトにAIを後付けで「くっつける」のではなく、AIを土台として、あらゆる仕事を再構築するというものでした。

そしてこのプラットフォームの鍵となるのが「文脈の理解」。
AIが企業内のデータやワークフロー全体の文脈を理解し、状況に応じて信頼できる判断を下せるようにする仕組みです。
まさに「AIが会社の全体像を把握して動く」世界が実現しようとしています。

そしてAIとともに働く世界を、私たちが日常の中で実感できる場がこれからの「Slack」です。
Slackは今、「エージェント型OS(AgenticOperatingSystem)」として進化を続けています。
人間同士が会話するように、Slack上でAIエージェントと話しかけるだけで、資料をまとめたり、顧客対応を進めたりでき、まるで同じチームの同僚に「これお願いしていい?」「あの資料どこだったっけ?」と会話するような感覚で、AIとの業務が流れるように進んでいくというのです。
これからの「Slackbot」は、私たちの同僚になり、会話内容やファイル、Salesforceのデータを理解し、要約や提案、タスクまでこなしてくれます。
ウフルはこれまでに、多くの企業や自治体でSlackの導入支援を行い、Salesforce Japan Partner Award 2024で<Slack部門 Partner of the Year>を受賞するなど、その実績が高く評価されています。
今回のアップデートについても、いち早くキャッチアップし、進化するSlackの価値を現場に届けていきます。

Dreamforceには、入社4年目の仲嶋さんを含め、営業や開発など異なる職種の社員が参加しました。
AIを中心に大きく変わりつつあるSalesforceの方向性を、それぞれの視点で学んできました。
営業の松本さん:「Data 360」”データを集める” から”データで動かす” へ
Data Cloudは「Data 360」と名称変更し、これまでのようにデータを集めて統合するだけではなく、動かして使う段階に進みました。つまりデータをもとに現場のアクションにつなげることや、データの「意味づけ」をしてそれを活かすという方向に進化して行きます。ゼロコピーの拡充やクリーンルーム連携、非構造化データも推論に使えるようになってきていて、データを使いこなす段階に入ったというメッセージが明確に示された場であったと思います。
Marketing Cloudも「Agentforce Marketing」と名称変更、AIエージェントを前提とした機能強化が発表されました。
一方的な「do not reply」メールやSNSのやり取りが双方向になり、顧客とエージェントが直接会話しながら対応を進められるようになります。
また、Webサイトも来訪者ごとに動的に最適化され、AIが文脈に応じてコンテンツを切り替える仕組みが整っていきます。
さらに、生成AIを活用したコンテンツ制作ツール「Typeface」との連携も発表され、マーケティング活動のスピードと柔軟性が一段と高まりそうだと感じました。
また、印象的だったのが、Salesforceの製品開発責任者と顧客が直接対話し製品進化に活かす「True to the Core」のセッションです。
Salesforceの共同創業者パーカー・ハリス氏らが登壇し、「AI偏重になりすぎていないか」「既存ユーザーの課題にも目を向けているか」といった参加者の率直な不安や質問に真摯に答えていたのが印象的でした。
製品戦略の根底には「お客様の信頼を守る」という姿勢が変わらずあることを改めて感じました。
新卒入社4年目・開発の仲嶋さん:「Slack」は「話すだけで動く」エージェント型OSに
初めて参加しましたが、純粋に規模の大きさと参加者の多さに驚きました。入社4年目でこのような場に行けてとてもうれしいです。僕はSlackをメインに各種セッションに参加しました。Slackは今後、営業や情シス、人事部門などの幅広い業務を全部集約して、同僚のようにAIと働くエージェント型OSになると発表されました。Slackbotは個人向けのパートナーに進化し、要約や下書き作成、CRMの更新、優先タスクの提示までやってくれる。外部アプリとの連携も、エンタープライズ検索やRTS API、MCPサーバーの仕組みで現実的になってきています。
会場で参加したハンズオンプログラム(クエスト)では、実際にVSCodeからバイブコーディングでToDoアプリを作成し、直接デプロイできたり、開発スピードの速さに驚きました。
Slackやバイブコーディングを活用して、どれだけ生産性を高められるかを今後意識していきたいと強く感じました。
開発の小路さん:「Agentforce Vibes」が開発の常識を変える
初めてのDreamforceでしたが、まず世界中から集まった人の多さと会場の熱気に圧倒されました。
特に印象的だったのは、「Agentforce Vibes」と「Setup with Agentforce」のセッション。Salesforceの設定や開発を、自然言語で指示するだけでAIエージェントが実装してくれるという、まさに「実装や開発の常識が変わる」瞬間を目の当たりにしました。
これまでの開発は「要件定義→設計→開発→テスト」という流れでしたが、Agentforceでは要件定義の段階で「動くプロトタイプ」が完成してしまうんですよね。そこから微修正してすぐリリース、というスピード感です。プロセス全体の比重も、設計や開発より「テストと検証」が中心になるんだと感じました。
一方で、AIが作るコードの品質担保や、ライセンス費用と開発スピードのバランスなど、新しい課題も見えてきました。それでもAgentforceは「開発のつなぎ目」をなくし、要件定義の段階でほぼ完成形を共有できる未来を現実にしつつあります。
いやぁ……本当に、すごい時代になってきました。
営業の近藤さん:「Agentforce Sales」で営業のあり方が変わる
今回印象的だったのは、Salesforceの原点ともいえるSales Cloudが、「Agentforce Sales」として生まれ変わったことです。Salesforceという会社の名前に「Sales」が入っているように、もともと営業支援こそが出発点。それが「クラウド」の名を外し、「エージェント」を中心に据えた新しいフェーズに入ったのは驚きでした。
Grow Pipeline、Grow Deals、Grow Revenueという3つの軸で、見込み客の発掘から売上最大化まで、エージェントが下支えしてくれるように進化することに加え、Slack連携を前提にした自動アクションも増えていて、まさに「会話から営業が動く」時代を実感しました。
「Agentforce Revenue」(旧RevenueCloud)も前面に出てきていて、CPQから契約、注文、アセット管理までを一体的に扱えるようになってきています。
プラットフォーム面でも、セットアップ、セキュリティ、トレーシングにエージェントが入り、異常検知やテストの自動化が当たり前になりつつあります。
営業の恩田さん:「Agentforce Service」でAIが問い合わせの文脈まで理解
日頃コンタクトセンター案件にかかわることが多いので、Service Cloudをメインにセッションに参加してきました。Sales Cloud同様に、こちらも「Agentforce Service」と名称が変わると発表がありました。
「Agentforce Service」は今後、コンタクトセンターから、フィールドサービス、HRやITサービスまで、あらゆる業種のサービスに対応するプラットフォームへと進化し、24時間365日対応で、すべての問い合わせに対し、問題解決、質問への回答、インサイトの抽出までを実行してくれ、さらにそこから改善を図っていくことをAIエージェントが中心となっていきます。
複雑な案件は、コンテキストを踏まえて人間に対して引き継ぎしてくれるので、対応の質や生産性も向上していきます。従来のService Cloud Voiceの進化版となる 「Agentforce Voice」のデモも見て、かなり自然な音声応答になっていて、人間へのエスカレーションもスムーズに感じました。
開発の渡部さん:「Financial Service」金融業界に広がるAI活用のあり方
「Financial Service」をメインにキーノートに参加しました。
金融サービス領域では、「信頼とガバナンスの徹底」がAI導入の大前提として強く打ち出されていて、特に印象的だったのは、「人とAIの役割分担」がとても明確だったことです。
例えば、AIが顧客対応の初期段階を担当し、要約や記録整理を行い、その内容を人が最終判断する、というように、AIが「支援役」として確立されている印象でした。また、「Agentforce Voice for Financial Services」のデモでは、音声の自然さが格段に向上していて驚きました。金融特有の用語の理解や、問い合わせ内容の意図をくみ取る精度も上がっており、現場での実用性が一気に高まったように感じました。
さらに、MuleSoftは「Agent Fabric」として位置づけられ、AIエージェント同士や人との連携を調整する「ハブ」のような役割を担うようになっていました。複数のエージェントが分担して動きながらも、全体として一貫性を保つ仕組みが見えはじめています。

ウフルは2008年からSalesforceのパートナーとして、多くの企業や政府機関、自治体のDXを支援してきました。
2024年には「Salesforce Japan Partner Award」を受賞し、公共機関向けソリューション「Public Sector Solutions(PSS)」の公式パートナーにも認定されるなど、Salesforceの導入支援をリードしています。
今回は、入社4年目の若手社員も現地に参加し、最前線の熱気を肌で感じてきました。
社歴や役職にかかわらず、グローバルなイベントへの参加を通じて日々の業務に新しい発想や気づきを取り入れられる刺激的な環境があることも、ウフルの大きな魅力です。
あなたもウフルの一員になって、最前線のテクノロジーを体験しながらご自身の成長を実感してみませんか?
参考リンク:
・ウフル社員が体感したSalesforce Connections 2025 マーケティングの未来はエージェント主導型へ!