
今回は、ウフルの自社サービス群「CUBE 01」の企画・開発・成長を担う部門の部長として、サービスのさらなる成長を牽引する北村さんにお話を伺いました。
▷ 「CUBE01」とは:
データ・サービス連携基盤「CUCON(キューコン)」、ローコード開発プラットフォーム「enebular(エネブラー)」、デジタルマップ「elcompath(エルコンパス)」やモバイルオーダーシステム「売り子ール」など、データ活用やDXを推進するウフルのサービス群。「0→1」の視点で企業や自治体のDXを生み出し「1→0」の視点で世の中の無理・無駄をなくすことでスムーズな社会を創造します。
ウフルで大規模プロジェクトのPMや要件定義など、さまざまな立場でお客様の課題解決に携わってきた北村さん。現在は、お客様のニーズを捉えながら、自社独自のサービス群「CUBE01」をより多くの企業や領域へ広げていくことに取り組んでいます。
生成AIによってプロダクト開発のあり方も大きく変わる中、ウフルが自社サービスに取り組む理由や今後の展望、プロダクトづくりを担うPdMに求めることについて聞きました。
北村さん:神奈川県出身
好きなこと:猫吸い、サッカー観戦、ゲーム
嫌いなこと:早起き、時差ぼけ
ーウフルに入社するまでは何をされていましたか?
大学を卒業後、中小のシステムインテグレーター(SIer)に就職しました。
JavaやOracleを使って物流管理パッケージの構築をした後、フリーランスとして独立し、国内の大手IT企業から案件を受注していました。
将来的にはマネジメントを経験し、ITコンサルタントになるキャリアプランを描いていましたが、個人事業主では思うようなマネジメント経験が積めないと感じ、広告代理店に転職しました。
広告業界でアトリビューション分析システムの開発を担当しながら、初めてマネジメントを経験したことで「もっとビジネスの知識を深めたい」と感じ、働きながら大学院に通い、MBAを取得しました。
MBA取得をきっかけにさらに多様な領域に挑戦してみたいと思い、幅広い領域で課題解決をするウフルに入社しました。
ーウフルに入社後はどのようなことをしていますか?
ウフルに入社後は、エンジニアとして大規模な国際スポーツイベントや国のデジタル施策、国内大手不動産会社のプロジェクトなどに携わり、プリセールス、要件定義、基幹システム構築など、大型案件を中心に担当してきました。
得意分野はPMと要件定義です。広告業界にいた頃は、要件定義の段階でお客様の課題を聞き出し、本当にその解決策が最適なのかをディスカッションしながら答えを見つける方法を学びました。
ウフルでも、お客様から言われたものをそのままつくるのではなく、「本当に解決すべき課題は何なのか」を考えることを大切にしています。
現在は、これまで培ってきたプロジェクトマネジメントや課題解決の経験を生かしながら、「CUBE01」の企画・計画から開発、販売、運用までを担う部門の責任者として、サービスを事業として成長させることに取り組んでいます。
ー自社サービス群「CUBE01」を担う部門では、どんなことをしていますか?
単にサービスを開発して終わりではなく、お客様や市場のニーズを捉えながらサービスを改善し、継続的に利用していただける事業として育てていくところまでが私たちの仕事なので、サービスの企画・計画から開発、販売、運用まで、一連のプロセスを担っています。
現在は特に、AIを活用したサービスやユースケースの開発にも力を入れています。
例えば、自治体などが公開しているオープンデータをAIで読み取り、「このデータをどう活用できるのか」「こういうことを実現したい場合に使えるデータはあるか」と対話しながら探せる仕組みなど、新しいサービスの検討・開発を進めています。

ーそもそもなぜウフルが「CUBE01」に取り組むのでしょうか?
一つは、ウフルの事業を成長させるためです。
SIerのビジネスは、人が稼働することで売上を生み出す労働集約型になりやすい側面があります。お客様ごとの課題に合わせてシステム開発やコンサルティングなどを行うプロフェッショナルサービス事業は、ウフルにとって重要な柱です。それに加えて「CUBE 01」のように継続的に収益を生み出せる事業を育てることで、新たな成長の柱をつくっていきたいと考えています。
もう一つは、お客様に提供できる価値です。
すべてをゼロからスクラッチで開発するのではなく、「CUBE01」とプロフェッショナルサービスを組み合わせることができれば、開発にかかるコストを抑え、より早く提供することができます。
会社として新たな事業を育てながら、お客様には価格とスピードの両面でメリットを提供する。その両方を実現できることが、「CUBE01」に取り組む意味だと思っています。
ー自社サービスを手掛ける面白さはどこにありますか?
自分たちでサービスを育てていけることですかね。
「こういう機能があった方がいい」「こういう使い方ができるのではないか」など、お客様との会話や自分自身のアイデアを社内で検討し、それが採用されれば実際のサービスに反映できます。自分の考えをサービスとして形にしていける裁量権があるので、面白みはありますね。
目の前のお客様の課題を解決しながら、そこから市場に共通するニーズを見つけ、サービスとして広げていける。
これはウフルで自社サービスを手掛ける面白さだと思います。
―「CUBE01」を今後、どのように成長させていきたいですか?
今の大きなテーマが、プロダクトマーケットフィット(PMF)です。
「CUBE01」の中には、お客様からいただいた案件をきっかけに、「これをプロダクト化しよう」という形で生まれたものもあります。
ただ、一社のお客様の課題を解決できたからといって、それだけで事業になるわけではありません。
「同じ課題を抱えているお客様はほかにもいるのか」「どの部分を汎用化すれば、同じサービスを繰り返し提供できるのか」という視点が必要です。
これまでは、どうしても「つくれるもの」から考えるプロダクトアウトの発想が強くなりがちでした。これからは市場のニーズから考えるマーケットインの視点をより強くしていきたいと思っています。
お客様の課題からユースケースを見つけ、汎用化し、横展開できるサービスへ育てていく。
PMFするサービスを増やし、「CUBE01」をウフルの事業の柱の一つにしていくことが目標です。
ーそのために、組織としてはどのような姿を目指していますか?
一人ひとりが自分で考え、動ける状態です。
企画する人と開発する人の役割をきれいに分けるのではなく、エンジニアにもお客様や市場を見てほしいと思っています。
言われたものをつくるだけではなく、「お客様にはこういう課題があるのではないか」「こういうサービスにした方がいいのではないか」と技術側からも提案する。
そこから生まれたアイデアがお客様に刺さり、新しいユースケースになっていく。そんな循環が生まれる組織にしたいです。
そのために大切なのが、小さくても成功体験を積むことです。
「自分で考えて動いた結果、それがお客様に評価された」「自分のアイデアからサービスが成長した」そうした経験が増えれば、自然と自分たちで考えて動ける組織になっていくと思っています。
関わっているメンバー全員が成功体験を積んで、最後にみんなで「やったな!」と言える状態をつくることが、僕自身が実現したいことでもあります。
―「CUBE01」を成長させていくためには何が必要ですか?
「CUBE01」を事業としてさらに成長させていくうえで、今特に必要なのがPdMです。求めているのは、すでに完成したプロダクトを管理するだけの役割ではなく「誰の、どんな課題を解決するのか」「どのユースケースを狙うのか」「どこまでいけばPMFしたと言えるのか」を考え、ロードマップを描き、実際に推進していくまでを担ってほしいと思っています。
例えば、一社のお客様の課題を解決するだけなら、個別の受託開発でも対応できます。それを「CUBE01」として展開するのであれば、その課題がほかのお客様にも存在するのか、どこを共通化すれば横展開できるのか、市場が本当に存在するのかまで考えなければなりません。
今回求めているPdMには、サービスの計画づくりからロードマップの策定、PMFに向けた推進まで、広い範囲を任せたいと考えています。

―PdMとして「CUBE01」に携わる面白さは、どこにあると思いますか?
お客様のリアルな課題に触れながらプロダクトをつくれることですね。ウフルにはプロフェッショナルサービスの組織があり、さまざまな業界・企業のお客様と日常的に接点があります。
そこで見えてきた課題やニーズを、「CUBE01」の企画や改善につなげることができます。逆に、「CUBE01」だけでは解決できない部分は、プロフェッショナルサービスと組み合わせることもできます。
また、自分たち自身でサービスを導入し、実際に使いながら改善していくこともできます。
プロダクトだけを見るのではなく、お客様や事業と近い距離でサービスそのものをつくっていけることは、大きな面白さだと思います。
さらに、エンタープライズAIやデータマネジメント、データガバナンスなど、これから企業にとって重要性が高まる領域でサービスを企画し、開発し、市場に届けていく経験ができることも特徴だと思います。
―生成AIの進化によって、エンジニアに求められるものはどう変わっていくと考えていますか?
プログラミングそのもののハードルは大きく下がっていますよね。プロトタイプをつくるスピードも上がり、まず形にして、確認して、修正するという開発が以前よりやりやすくなりました。
一方で、だからこそ重要性が増しているのが設計です。AIは指示したものを素早く形にしてくれますが、そもそもの設計が曖昧であれば、出来上がるものも曖昧になります。
これからのエンジニアに必要なのは、単にコードを書く力だけではなく「何のためにつくるのか」を理解し、それを適切な設計に落とし込む力が、より重要になっていくと思います。
例えば、お客様が何を実現したいのか、その業務にはどんな特徴があるのか、どのKPIを見るべきなのか。そうした目的や業務まで理解したうえでシステムを設計する。
AIによって「つくる」ことが容易になるほど、お客様の目的や課題を正しく捉え、それを設計に落とし込む力の価値は高まっていくと思います。
―実際のサービス開発では、AIをどのように取り入れていますか?
「CUBE01」の開発でも、AIを積極的に取り入れています。
AIを使えばプロトタイプを素早くつくれるので、まず形にして確認し、修正するというイテレーティブな開発がしやすくなっています。サービスごとにKPIを定義し、日々モニタリングしながら改善を重ねています。
また、プログラミングだけでなく、ソースコードのレビューにもAIを活用しています。今後はテストの自動化などにも活用範囲を広げていきたいですね。
AIを単に便利なツールとして使うというより、AIがあることを前提に、開発プロセスそのものを変えていくことが重要だと思っています。
―北村さんは、どんな方と一緒に働きたいですか?
一言で言うなら、「現場叩き上げ」の人ですね。マネジメントだけではなく、自分自身で手を動かしてきた経験があり、いざという時には自分で動いて問題を解決できる人ですね。実際に自分で経験してきたからこそ、周囲に対する説得力も生まれると思っています。
ウフルにはプレイングマネージャーも多いので、自分の役割を限定せず、必要なときには自分で手を動かせる人はフィットしやすいと思います。
そして、もう一つ大切なのが自分から動けることですかね。指示を待つのではなく、「もっとこうした方がいいのではないか」と自分から提案し、周囲を巻き込みながら実行していける人。
「CUBE01」には、まだ完成された正解がありません。市場を見て、お客様と話し、仮説を立てて試してみる。違っていれば、また変える。その繰り返しです。
だからこそ、決められた仕事をこなすだけではなく、目的を理解し、自分なりの答えを考えて動ける人と一緒に働きたいですね。

―最後に、北村さん自身が仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。
大切にしているのは、やっぱり「何のためにやるのか」を考えることですね。世の中やテクノロジーが大きく変化する中では、会社や組織も変わっていく必要があります。だから、これまでのやり方をそのまま続けるのではなく、「そもそも、この仕事の目的は何なのか」を考えることが重要だと思っています。
目的が分かれば、「だったら、もっとこうした方がいいんじゃないか」という改善点が見えてくる。気づいたことがあれば提案して、実際にやってみる。
目的を考える。改善点を見つける。提案する。そして、まずやってみる。
このサイクルを一人ひとりが回せるようになれば、組織も個人ももっと成長できると思っています。
「CUBE 01」のサービスづくりでは、企画から開発、PMFに向けた取り組みまで、一人ひとりが大きな裁量を持って関わることができます。
「もっと裁量を持って仕事をしたい」「お客様の課題に深く向き合いたい」「自分のアイデアをサービスとして形にしたい」。
そんな想いを持つ方と、一緒にサービスを育てていけたらと考えています。皆さんのご応募をお待ちしています。