官民連携で地域課題に挑む
大分県臼杵市で合同ワークショップを実施

大分県臼杵市と株式会社オーイーシー、株式会社ウフルの3者で2日間にわたり同市の地域課題をデジタル技術で解決する目的で三者合同ワークショップを実施しました。今回は現場の様子をご報告いたします。

企業や自治体のDX支援を行うウフルと、大分県を拠点にDXを推進するオーイーシーは、2023年業務連携協定を締結し、人材の交流や地域に根差した視点を生かして、様々な地域課題の解決方法を探求してきました。

🔗大分で合同アイデアソンを実施しました

今回は国宝の臼杵石仏や醤油の製造で知られる大分県臼杵市を舞台に、同市職員と共に地域が抱える子育て支援や観光、防災などの地域課題をテーマにワークショップを行い、実効的な解決策を探りました。
臼杵市からは地域力創生課や、子ども子育て課などから若手職員を含む8名の職員が参加し、オーイーシーからは公共DX支援を行う部門など社員4名が、ウフルからは自治体DX支援や事業開発などを行うコンサル、エンジニア、営業を担う8名、総勢20人以上が参加しました。

フレームワークを使った課題抽出

ワークショップ初日には、各者混合のチーム編成を行い、それぞれのチームで子育てをテーマに観光と防災に関する課題を出し合いました。
課題の深堀りには、抜け漏れがないように、各課題の解像度を上げることを重視して「5W1H」を明確化し、さらにそれぞれの課題の根本原因を探る分析手法として、Whyの深堀りを行いました。

デジタルマップを活用したフィールドワーク

課題を洗い出した後は、実際に臼杵市内を歩き、ウフルの地図ポータルサービス「elcompath」を活用しながらフィールドワークを行います。
各メンバーはスマホを片手に、防災・観光目線で街歩きをしながら、先ほど出し合った課題を元に気付いた点をマップ上にどんどん投稿していきます。

フィールドワーク終了後、マップ上に登録した情報を元に、フレームワーク分析を用いて課題をさらに深堀していきます。

ニーズにこたえるアイデアソン

住民の課題をどう解決したらいいか?住民のニーズとこちらが提供できる価値を明確にするためのフレームワーク(Value Propojition Canvas)を活用し、ジョブ(住民が達成したい目標)、ペイン(住民の不満、課題)、ゲイン(住民のメリット、得たい結果)を洗い出し、こちらが提供するサービスがこれらにどのように対応していくかを考えます。
住民にとって本当に価値のあるサービスとは何か、各チーム時間をかけてじっくり話し合います。

プロトタイプ開発・ハッカソン

チームごとに考えた解決策をより具体的なものにするため、各チームのエンジニアが生成AIやウフルの地図ポータルサービス「elcompath」、ローコード開発ツール「enebular」を活用して、サービスのプロトタイプ開発を行います。

最終報告プレゼン

各チームはこの2日間の成果をスライドにまとめ、臼杵市の平山政策監、オーイーシーの野崎執行役員、ウフルの坂本取締役常務執行役員に向けプレゼンテーションを行いました。
防災テーマでは、子育て世帯のための災害時備蓄管理サービスや、家族構成や居住地に合った避難所情報をコンシェルジュのように提案するサービスが出ました。
観光テーマでは、臼杵市のオープンデータを元に、子育て世帯に役立つイベント情報をデジタルマップで紹介するサービスや、子ども目線での観光情報も提供するサービス、乳幼児の子連れに優しい飲食店や施設を検索し、そのままLINEで予約ができるサービスなどのアイデアがでました。
それぞれのサービスのデモンストレーションを行い、審査員の講評の後、最優秀チームが選ばれました。

各担当者のコメント

臼杵市担当者「臼杵市としても初めての試みであり、どこまでの成果が出るかが不安なところもありました。
しかしながら、ワークショップに参加した職員からも「楽しかった・民間ならではの考え方があった」など好評な意見をいただきました。
また、最終報告会では子育て世代の課題を解決するためのアイデア、アイデアを実装するためのプロトタイプの発表があり大変満足したイベントとなりました。
このようなイベントで得た経験を有効活用し、今後も官民連携し様々な課題解決のためにDXを促進し「住み心地一番のまち臼杵」を目指していきます。」

オーイーシー担当者「実際にフィールドワークを通じて地域の特性を肌で感じ、様々な視点を持ったメンバーがディスカッションを重ねることで、1社単独では考えることができない発想のアイデアが出てきたように感じます。
また今回実装したプロトタイプは今後の実現のステップに活かして行きたいです。」

ウフル担当者「正直こんなにも盛り上がるとは思っていませんでした。
市職員の皆さんが積極的に参加してくださったことがとても嬉しいです。
自治体に対するDXは、こうして実際に地域に足を運び、本質的な地域課題を理解して初めて意味のある提案ができると考えています。
今回のイベントを一度限りにせず、今後も地域に寄り添いながら課題解決のための提案を続けていきたいと思います。」