Data+AI:Salesforceの最前線を体感!
「Salesforce World Tour Tokyo 2024」レポート

2024年6月11日(火) – 12日(水)の2日間にわたり行われたセールスフォース・ジャパン主催のカンファレンス「Salesforce World Tour TOKYO 2024」にウフルが出展したため、現場のレポートをお届けします。

Salesforce World Tour Tokyo 2024は、最新のSalesforceソリューションやテクノロジーに触れることができる国内最大級の AI カンファレンスです。
今回のイベントでは、AIをテーマに数多くのセッションやデモンストレーションが行われ、最新のトレンドやベストプラクティスを共有しました。

Data Cloud と AI がもたらす企業のデジタル変革

初日の基調講演では、信頼を基盤にしたデータとAIを活用し成功を収めるためには、Data Cloud と AI の活用がいかに企業のDXに寄与するかが強調されました。

AI企業に変革するためには、まず、Data Cloudで企業内の分断されたデータを統合し、そのデータを AIを使って有効活用することの重要性が語られていました。

Data Cloud+AIでどうなる?

Data Cloud は、企業内外でバラバラに管理された様々なデータを一元化し、統合するSalesforceのプラットフォームです。
例えば、営業部門がもっている売上データや、カスタマーサポート部門がもっている顧客情報、販売店舗がもっている在庫情報など、部署ごとに管理され散らばっている様々なデータを一つにまとめます。こうすることで、データの一貫性と信頼性が確保され、より正確な分析が可能になります。

そうして統合したデータを、今度はAI が学習・分析し、より正確で有用なインサイトを提供します。
例えば、どの商品がよく売れているか、どの顧客がどの店舗で買っていて、リピーターになりやすいかなど、重要な情報を見つけることで、企業はデータに基づいた意思決定が可能になります。

Data Cloud+AIの組み合わせで、データが一つにまとまり、より深い分析が可能になるので、顧客の行動やニーズをより深く理解することで、顧客満足度を高めることができます。

基調講演では、データの一貫性と信頼性を保ちながら、安全で効率的にデータを共有・活用することを支援するData Cloudの導入支援パートナーのひとつとしてウフルが紹介されました。

ウフルが紹介するData+AIのある世界

ウフルは会場にブースを出展し、「データ×AIで実現するファンマーケティング」をテーマに、Data CloudとAIを活用したソリューションを紹介しました。Data Cloudの魅力をわかりやすく伝えるために、登山靴を販売するスポーツ量販店のシナリオをデモンストレーションで紹介しました。

シナリオ:
登山が好きなAさんは、新しい登山靴が欲しくて普段利用しているスポーツ用品店のオンラインショップをチェックしていました。
そこで登山靴の広告を見かけたAさんは、気になる靴をネットでお気に入りに登録し、実際に試してみるために店舗へ行くことを決めました。(Data Cloudでの統合プロファイル・セグメントにより関心度が高いAさんへ広告)

会員証の読み込みなどの来店検知により、Aさんが店舗に来店したことを把握、店員はAさんのオンラインでの行動をすでに確認していたためAさんに最適な接客を行いました。Aさんはその場で靴を購入し、満足して帰宅しました。

しかし、家で靴を試し履きするとサイズが少し気になりました。返品したいと考えたAさんでしたが、再び店舗に行く時間がありません。そこで、スポーツ用品店のLINE公式アカウントから返品について問い合わせました。

AさんのLINEのIDとCRMのIDが統合されているので、Aさんの問い合わせに対して、スポーツ用品店のAI(Einstein)はパーソナライズされた回答を自動生成し、返品ではなく店舗に在庫があるサイズ違いの靴との交換や、Aさんと同じような登山好きに売れている別の商品を提案しました。
これにより、Aさんは満足し、返品ではなく交換を選びました。

この一連の流れで、スポーツ用品店は返品という機会損失を防ぎ、更に別の商品を提案することでアップセル・クロスセルの機会を得ることができました。

さらに、Aさんの満足度が向上し、店への信頼性も高まりました。
AIによる自動応答により、サポート担当者の対応効率も改善されました。

Data Cloudは、企業が複数のデータソース・システムから収集した顧客データや顧客に紐づくログを一元管理し、散らばった顧客データを統合・集計・施策に活用するための統合データプラットフォームです。これにより顧客理解を深め、これまでよりも包括的なチャネル横断マーケティングを実施できたり、さらなるパーソナライズ顧客体験を提供できます。

Data CloudとAIに加えて、データ可視化と分析のためのTableauや、顔認証によるノベルティ配布のガチャのデモも実施しました。

Tableauのデモでは、登山靴のキャンペーンにおける売上データや店舗データ、会員データをTableauで可視化し、課題点の把握や次の施策の検討を可能にするダッシュボードを紹介しました。具体的なデータ分析の価値を実感してもらい、データに基づいた意思決定の重要性を理解してもらうことができました。

また、ウフル福井オフィスが作成した「顔認証ガチャ」を設置し、来場者に顔認証を通じてノベルティを獲得する楽しさを体験していただきました。カメラが搭載されたガチャを使い、来場者の登録情報をもとにノベルティの配布を自動化し、今回のようなイベントや店舗でのエンゲージメントを向上させる効果があることをご紹介しました。

ブースで紹介したサービス:
Data Cloud、Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloud、Einstein Replies、Tableau Pulse、Amazon Connect / Service Cloud Voice、CUCON、enebular等

ウフル社員のコメント

マーケティング担当者:「多くのお客様がData Cloudをテーマにした当社のブースにお越しいただき、来場者のデータ活用に対する関心の高さを改めて実感しました。また、AIのビジネス活用に興味を持ち、各ブースを回られるお客様も見受けられました。Salesforceが描く未来への期待感が強く感じられるイベントだったと思います。」

営業担当者:「ウフルのブースでは”ファンマーケティング”に注目するお客様が多く、Data CloudやEinsteinを活用したデモには多くの関心が寄せられました。特にBtoBビジネスにおけるデータ活用方法について多くの質問があり、多くのお客様がわくわくしながら自社ビジネスへの応用を考えていました。私たちも引き続き、データとAIを活用したお客様に寄り添った提案を目指していきます。」

🔗ウフルのSalesforce Data Cloud 導入・開発・運用支援

ウフル社員がSalesforceコミュニティブースで魅力を発信

また、会場のSalesforce Trailblazerコミュニティブースでは、PM(プロジェクトマネージャー)としてウフルで活躍する緒方さんがSalesforceユーザーコミュニティ活動の魅力を発信しました。
ユーザーコミュニティは、業界や会社の枠を超え、Salesforceユーザー同士のスキルアップと交流を目的に活動しています。

緒方さん:「コミュニティメンバーの中には会社の中でひとりでSalesforceを扱っている方もいます。こういったユーザーコミュニティに所属することで、わからないことを聞き合ったり、Salesforceの最新の技術動向を把握したり、実践的なスキルを磨くことができます。コミュニティはSalesforceユーザーの拠り所になる場だと思っています。引き続きこの活動を大切にしていきたいです。」

ウフルのSalesforce導入成功事例紹介

最後にSalesforceをつかったウフルの事例をご紹介させていただきます。

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